KRAUS(クラウス)のパーツを見ると、まず背の高いライザーや独特なハンドルまわりが目に入ります。
見た目のインパクトが強いので、スタイルを作るブランドと思われる?自分もそう思っていました。
けれどKRAUSが考えているのは、ハンドルの高さだけではなくライダーの姿勢や、メーターの見やすさ、サスペンション、ブレーキまで含めて、ハーレーをより扱いやすくすることを目指しています。
今回は、KRAUSがどんなブランドなのか、歴史と代表的なパーツをさらっと見てみます。
KRAUSはどんなブランド?
KRAUSは、ハーレーやインディアン向けのパフォーマンスパーツを展開するアメリカのブランドです。
現在の拠点は、ユタ州南西部のセントジョージ。ラスベガスから北東へ向かった、アリゾナ州との境に近い町です。

公式サイトでは、カスタムを「エルゴノミクス」「サスペンション」「ブレーキ」「ドライブトレイン」「外装」の5領域に分けています。
この中でもKRAUSらしさを感じやすいのが、ライザーやハンドル、メーター移設を組み合わせるエルゴノミクス系のパーツです。
ハンドルを高く見せることだけが目的ではなく、手の位置を自然にし、操作系をライダーへ近づけ、視線を前へ向けやすくする。そんな「乗るための形」を作るところが特徴です。
カスタムビルダーから始まった簡単な歴史
もともとはフルカスタム車両を製作し、ショーの世界で評価を得てきました。その一方で、製作した車両はボンネビル・ソルトフラッツの速度記録にも挑んでいます。
やがてKRAUSは、完成車を一台ずつ作るショップから、ハーレーの走りを変える部品とシステムを開発するブランドへ重点を移しました。
現在はライザーだけでなく、倒立フォークキット、ブレーキ、フットコントロール、車種別のハンドルキットまで展開しています。
ちょっと小ネタ
KRAUSの車両は、カスタムショーで見せるための美しさを持ちながら、白い塩の平原ボンネビルで速度記録にも挑んでいます。「飾る」と「走る」を分けないところが、いかにもKRAUSらしいですね。たぶん今、ユタにお店があるのもボンネビル・ソルトフラッツに近いからじゃなかろうか?
ブランドの入口になるIsolatedライザー
今回は公式サイトの商品構成とブランドのカスタム車でよく使われているシステムから代表例をご紹介。
最初に見ておきたいのが、Isolated Kickbackライザーです。
トップツリー側は付属のビレットブッシングでしっかり固定し、ハンドルクランプの近くへラバーアイソレーターを配置する構成です。剛性感を作りながら、手に伝わる不要な振動を抑える考え方になっています。
Kickbackは上へ伸びるだけでなく、ハンドル位置をライダー側へ近づける形です。高さは6、8、10、12インチ、クランプ径は1インチと1-1/8インチが用意されています。
同じKRAUSのライザーでも、ストレート、Kickback、Coreなどで形と組み合わせが変わります。車種と年式に加えて、希望する高さ、ハンドル径、メーターをどこへ置くかまで一緒に考えると選びやすいです。
現在注目したい車種別Pro Kit
現在のKRAUS公式サイトでは、単品パーツだけでなく、車種ごとに必要な部品をまとめたPro Kitが目立つ位置に掲載されています。
Road Glide、Street Glide、Low Rider S/ST、Softailなどに合わせて、ライザー、ハンドル、プルバックプレート、メーターマウントなどを組み合わせたシリーズです。
たとえばS-One Pro Kitは、Softailのコックピットをすっきりまとめながら、ハンドル位置とメーター位置を一緒に整える構成になっています。
また、Open Road Adjustable Barsキットは、アジャスタブルハンドル、ライザー、プルバックプレートなどを組み合わせた製品です。パーツを一つずつ集めるより、同じ考え方でコックピットをまとめたい方に見やすい入口だと思います。
2025年以降のSoftailやLow Rider S/ST向けキットも公式ラインナップに加わっています。新しい年式で探す場合は、モデル名だけでなく年式区分まで合わせて見ると、該当するキットへたどり着きやすいです。
KRAUSはどんなカスタムに合いそう?
KRAUSは、次のようなカスタムを考えている方に見てほしいブランドです。
- ハンドル位置を自分の体格や乗り方に合わせたい
- ライザー、ハンドル、メーターまわりを統一したい
- Low Rider S/STやBaggerをスポーティーに仕上げたい
- サスペンションやブレーキまで段階的に発展させたい
- 削り出しパーツの精密な雰囲気が好み
まず雰囲気を知りたい場合は、Isolatedライザーと車種別Pro Kitの写真を見比べてみるといいです。
ライザー単体から始める場合も、ハンドル径、ケーブルやホースの長さ、メーター位置を先に整理しておくと、周辺部品まで含めた形が見えてきます。
KRAUSは、パーツを一つ付けて終わるというより、ライダーが触れる場所から少しずつ車体を整えていく楽しみ方が似合うブランドです。
あるじゃんでもKRAUS製品の取り扱いを始めています。まずは車種名や年式、気になるパーツ名と一緒に「クラウス」で検索してみてください。

