ハーレーのシート選びで迷ったりすることが結構あります。
いろんなメーカーやブランドからたくさんのハーレー用のシートがリリースされているので、ただ単に 「どんなのにしようかな??」 って迷うのはまだ楽しいから良いとしましょう。
ところがせっかく好きなシートを見つけたものの同じような名前や同じような商品写真がたくさんあって、それぞれの違いがわかりずらくて迷ってしまうケースが多々あります。これは苦痛ですね。
こうなってしまう理由は同じデザインで同じ名前でもクッション性の違いや座る位置の違い、後部座席の形状の違い、色違い、ステッチ装飾の有無などで多数のバリエーションが用意されているからです。なのでこの違いを整理しておくことでしっかりと見極めることができます。
後部座席部分の違い(シートに2UPと記載のある場合)
同じデザインのシートでもシート名だけの場合とシート名に2UPと付加記載されているものがあります。
2UPと記載されているものは標準よりも後部座席が幅広になっています。
単にシートとして販売されているシートは2人乗り用で、1人乗りシートの場合はソロシートと記載があります。
厳密に決まっているわけではないのですがほとんどのカスタムシートはそうなっています。
シート・・・・2人乗り
ソロシート・・1人乗り
話がそれましたがドラッグスペシャリティーズのプレデターシートを例に標準と2UPの違いを比較してみます。
PREDATOR シート スムース 2008-2020 ツーリング用
PREDATOR 2-UP シート スムース 2008-2020 ツーリング
2枚の写真をじっくりと見てみるとどちらもデザインはプレデターシートでステッチ装飾の入っていないスムースな座面ですが後部座席の広さが違いますね。明らかに2UPの方が後方のライダーは快適そうです。
カスタムバイクとしての綺麗さや完成度は標準シートに軍配が上がります。
一方で2UPシートの方は後部座席の座面が広く、クッションもしっかり入っています。
そのため後ろの人も乗り心地が標準のものよりも格段に良くなります。
もちろん運転席側はどちらも同じ乗り心地です。
頻繁に2人乗りする場合は2UPシートを選ぶと良いでしょう。ツーリングの途中でけんかするの防止になるかもです。
ライダーの座る位置の違い(フォワードポジション、エクステンドリーチなど)
ライダーの体格やライディングスタイルにより好みの座る位置がありますね。
同じデザインのシートでも座る位置の違いに分けてバージョン違いがあります。おもにフォワードポジション(前の方に座れるタイプ)とエクステンドリーチ(後ろの方に座れるタイプ)の2つがあります。
フォワードポジションの例
これもドラッグスペシャリティーズのプレデターシートを例に見てみましょう。
商品名に”フォワードポジション”と記載があるものとないもの(普通の方)とを比較してみます。
これは写真ではわかりずらいですが標準の説明は割愛しますが、およそ純正シートのような平均的な位置に座ることができます。
一方でフォワードポジションと記載のあるシートは座る位置が前になっています。
腰当の部分が少し前になるようデザインされているので普通に座るだけでブレーキやシフターが近くになります。
エクステンドリーチの例
今度はエクステンドリーチの方を見てみましょう。
プレデター III シート ブラックステッチ 2008-2020 ツーリング用
プレデター IIIシートの例でみてみるとこんな感じになります。
プレデター IIIシートは腰当の部分が盛り上がった最近はやりのデザインのシートです。
このシートを参考に普通のシートとエクステンドの違いを見てみましょう。
エクステンドリーチの場合はサイズ表が入手できましたので掲載しておきます。
エクステンドリーチは座る位置が後ろの方になります。腰当の部分が標準よりも後ろ側になっています。
サイズ表を見ると普通のシートのドライバー側の座面の長さが15.5インチなのに対し、エクステンドの方は17インチになっています。
1.5インチ(約3.8cm)の違いですがこれはかなり効きます。
そのためブレーキやシフターが普通のシートの場合と比較して遠くなります。
なのでライディングが窮屈に感じるような大柄のライダーに適しています。
プレデターと プレデター III の違い
ドラッグスペシャリティーズはリリースしているシートで定番の人気のあるシートといえばプレデターシートです。
このシートは長きにわたりたくさんのハーレーファンに支持されてきたシートなのでプレデターシートという名前は聞いたことがあるかもしれません。
このプレデターシートのスタイルを改良し、近年の流行りを取り入れたシートがプレデター III(スリー)シートです。
プレデター IIIシートはライダーの腰の部分の段差がしっかりと付いているので体をバイクにホールドすることができます。
がっつりとハードに、積極的にハーレーを操るライダーに特に人気です。
カスタムバイクとしてデザインやスタイルを優先するならプレデターシート、バイクと一体になってアグレッシブに走りを楽しむならプレデター IIIがよいですね。